カブトニオイガメの話

今日はカブトニオイガメについてお話ししようと思います。


カブトニオイガメはドロガメ科ニオイガメ属に分類されるカメです。

成長すると最大で甲長16センチになる、ニオイガメ属の中では一番大きな種です。

ちなみに、ニオイガメ属には他にヒメニオイガメ、ミシシッピニオイガメ、ヒラタニオイガメがいます。

小さいころは兜のように尖った三角形の甲羅が特徴的です。

成長するにつれ甲羅の三角形がゆるやかになってきます。


水の底を歩くように移動し、肉食寄りの雑食で小魚や貝などを主に食べています。

ペットとして飼うときはニオイガメ用の配合飼料があり、それが主なエサとなっています。

普段は水中にいて、うろうろと歩き回り、時折水面から顔を出し、周りの様子を伺っています。

気が荒いので、他のカメと一緒に飼うことはできないようです。


私が初めてカブトニオイガメを見たのは5年前に帰省したとき、博多駅の駅ビルの中のペットショップの爬虫類コーナーでした。

やたらと小さくて、ちょこまかと動き回る、珍しいカメがいるなぁという程度の印象でした。

カメが大好きだった長男はどうやらそのときに一目ぼれしたようです。

それから2年後のクリスマス、近所のホームセンターにカブトニオイガメが売ってあるのを発見した長男はおじいちゃんにおねだりしてついに念願のカブトニオイガメを手に入れたのでした。


カブトニオイガメの幼体はとても小さく2、3センチ~3、1センチほどです。

カメを飼い始めてからずっと毎月18日に体重と甲長の測定をしているのですが、我が家のカブニの最初の記録は6グラム、2、5センチでした。

それが何と今週の月曜日の時点で235グラム、11、5センチになっていました。

2年でこの成長っぷり。いつもたくさんエサを食べるので、どんどん大きくなっています。


カブトニオイガメを飼い始めてわかったことがいくつかあります。


●夏は夜行性、冬は昼行性になります。

冬場は太陽の光が弱いので、夏場よりも長く甲羅を干しているようです。

よって自然と陸場に上がる時間も多くなります。

陸場に上がったまま寝ていることもあります。


●力が強いです。

ある朝、フィルターが分解されていたことがありました。

ヒーターの位置もずれていました。

暇さえあれば水中の機械類に挑んでいるようです。


●好奇心旺盛です。

人が水槽に近寄れば、カブトニオイガメも寄ってきます。

水槽に新しい陸場を入れるとすぐに近寄って登ったり降りたりを繰り返していました。


●昼寝をします。

日中に水槽の隅でじっとして、時々目をつぶって寝ているときがあります。

大きなあくびをしたり、意外と表情豊かな部分もあります。


●水中でひっくり返ると起き上がれません。

起き上がれないということはカメにとっては致命傷なので、ジタバタしているときはこちらも慌てて助けます。


カブトニオイガメの魅力はやはり、その小ささゆえの可愛らしさではないかと思います。

ミドリガメのように大きくならないので、水槽もそこまで大きなものは必要ありません。

うちでは45センチ水槽に、夏場はフィルターと、陸場だけの簡素な設備で飼っています。

冬季間は水中ヒーターで水温を28度に設定し、念のため保温球とUVBライトをつけてあります。

水深は15センチほどにして、楽に息継ぎができるようにしています。

実はとても丈夫なカメでなので、カメ初心者にピッタリだと思います。


水中を歩く姿がとても可愛いカブトニオイガメ。

水族館でも見ることができるかもしれません。

見かけたらじっくり観察してみてください。

このカメだけの魅力を発見できるかも。


以上、カブトニオイガメの話でした。



カブトニオイガメのカブニです

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