実家の猫の話

実は長崎の私の実家にはクロという黒猫とコゲチャという焦げ茶色の猫が2匹います。

コゲチャはもう15歳のおばあちゃん猫、クロは13歳くらいのおじちゃん猫です。

コゲチャは私が仕事帰りに道路をフラフラと歩いているのを見つけて保護しました。

クロは主人が長崎に住んでいたころ、アパートに突然転がり込んできた猫でした。

コゲチャは数年前から体の調子が悪く、病院通いの日々を送っています。

クロは元気なのですが、コゲチャの療養食を横から食べてしまう困った子です。

2~3年に1回程度しか長崎の実家には帰省しないのですが、それでも私のことは覚えてくれているようで、実家に着くとすり寄ってきてくれます。


コゲチャとの出会いはもうかれこれ10年以上前の話になります。

小さくてフワフワした子猫が道路を歩いていました。

私は危ないと思い、捕まえて道路脇に連れて行きました。

持っていたパンをあげると喜んで食べて、なぜか私の家の方へトコトコ歩きだしました。

そして、ついに私の家まで一緒に来てしまいました。

その時点でこれぞ運命の出会い!と私は思いましたが、私の母は飼うことを許してくれないだろうと思いました。

その日は庭の中にこっそりと置いておき、ミルクをあげたりしていました。

次の日、そのまま仕事に行ったところ、あっという間に母親に見つかったようで、私が帰ってくると庭の中にはいませんでした。

実家のすぐそばには川があり、橋の向こうは草むらで普段は人が渡ったりはしません。

母親に追い出された子猫は橋の向こうでこっそりと身をひそめていたようで、私の姿を見ると戻ってきました。

何日も何日も、追い出しては戻って、を繰り返し、とうとう母親もあきらめたのか、その子猫を家で飼うことを許してくれました。


それから1年半ほどたって、当時主人が住んでいたアパートに赤いリボンをつけた小さな黒い猫が現れました。

主人の姿を見るやいなや飛んできてすり寄ってきたそうです。

足元から離れないので、困った主人が「この子、どうしよう?」とメールをしてきました。

私はすぐ連れて帰ってごはんをあげようと提案しました。

こっそりと連れて帰り、買ってきた猫のエサをあげると、だいぶんお腹が空いていたようで、ガツガツと勢いよく食べたそうです。

その日から主人とクロの生活は始まって、主人が仕事が決まり新潟に帰る日、私はクロを預かりました。

それから1年後に私も新潟に行くのですが、クロはすっかり母親に懐いてしまったため、実家に置いてきたのでした。


2匹はたまに喧嘩をするけど仲が良く、クロが網戸を開けて外に出るのを見て、コゲチャも真似をするようになり、よく2匹で外に逃亡しています。

コゲチャは父親と、クロは母親といつも一緒にいて、寝るときも一緒です。

子供たちを連れて実家に帰省したとき、慣れないせいか、しばらく押入れに隠れて出てきませんでした。

クロもコゲチャもすっかり実家の猫になって、あれだけ猫なんて飼わないと言っていた母親もすっかり猫にメロメロなので、猫ってやっぱりすごいなぁと思います。

コゲチャの体調が気にかかりますが、病院の先生も良くしてくれてだいぶん元気になってきたそうです。

今度帰省したときも元気な姿を見せてくれるといいな、と思います。

クロとコゲチャです。

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猫のチャロと亀3匹と一緒に過ごす日常。

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