小さな亀の話

この前の日曜日の話です。

家族で日用品の買い物に出かけました。

いつも買い物に行く大きなホームセンターはペットコーナーがとても充実しています。

子どもたちはその日もあたりまえのように、犬や猫のコーナーよりも真っ先に水槽がズラリと並ぶ魚コーナーに子供たちは走っていきました。

そして、大きな声で「亀いたー!」と一言。

小さな水槽が3つ並び、中には可愛らしい子亀が5~6匹ずつくらい入っていました。

左から順にミドリガメとクサガメ、カブトニオイガメとミシシッピニオイガメ、スッポンの仲間が売られていました。


そういえば、カブニちゃんもこうして売られていたっけ、とふと思い出しました。

このホームセンターの店員さんに声をかけて、そのとき水槽に入っていたカブトニオイガメを全部出してもらい、一匹ずつ手のひらに乗せて、一番ずっしりした子をお迎えしたのでした。


ちょこまかと動き回る姿は本当に可愛くて、子供たちの目は釘づけになっていました。

そんな中にぷかぷかと浮かんで動かないクサガメの子がいました。

どこからか生まれたばかりで連れてこられて、狭い水槽に入れられて、外の景色を見ることもなく、短い命を終えたのでしょう。

この場所ではこういうことは日常茶飯事で、亡くなった小さな亀も店員さんが見つけて捨ててしまうのでしょう。


いったいこの中の何匹が狭い水槽から出ることができて、そのあと毎日きちんとお世話をしてもらって、天寿をまっとうできるのだろう?

亀を見てはしゃいでいる子供たちを見ながら、ふとそんなことを考えていました。


ペットショップもホームセンターもお店の商品なので、あたりまえですがありとあらゆる生き物に値段がついています。

家族としてお迎えしたあとは買った値段以上のお金がかかります。

それはその生き物が最期のときを迎えるまで続きます。

やっぱり、可愛いから、とかそんな単純な理由で生き物を飼うべきではないと思います。


小さな亀達が少しでも幸せになれるように、亡くなってしまった子の分も長生きできるように、心の中で祈りながら、ペットコーナーをあとにしました。


我が家の亀達を見ていると、本当に大きくなったんだなぁと実感します。

これからも元気で長生きしてほしいと思います。


まだまだ大きくなりますよ。

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猫のチャロと亀3匹と一緒に過ごす日常。

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