今思うと、私は小さいころから生き物と触れ合うのが大好きでした。
小学生のころは手軽に飼える、金魚やグッピー、カブトムシ、ミドリガメなど自分の部屋に小さなプラケースや水槽を並べて、毎日生き物の様子を観察するのが日々の楽しみでした。
父親の生き物好きも影響しているかもしれません。
小学3年生のころの話です。
ある朝起きると家の中で子猫の声が聞こえました。
父親が拾ってきたらしく、私は家で飼ってみたい、と思いました。
ところが、母親は猛反対。
学校に行っている間にまたどこかへ捨てられてしまいました。
実はその後も何度か父親が子猫を拾ってきては、母親が捨ててしまうことがありました。
私は母親のことを自分の親ながらなんてひどい人間なんだろうと思っていました。
そんなある日、父親が友人からハムスターをもらってくると言いました。
自分でお世話するから、と母親を説得し、初めての哺乳類のペットをうちで飼うことになりました。
私はハムスターの飼い方の本を読みあさり、一生懸命お世話をし、毎日とても可愛がっていました。
ハムスターというのは寿命が短く、しばらくすると天国へ旅立ってしまいました。
温かい体が冷たくなって固まってしまうのを手のひらで感じていました。
それまでも何度となく生き物が死んでいく姿は見ているはずなのに、ハムスターとのお別れは私の心に深く刻み込まれました。
母親の考えは、生き物はどれだけ頑張ってお世話しても自分より早く死んでしまう。可愛がったら可愛がったぶんだけ、お別れがつらくなる。
だから最初から飼わないほうがいい、とのことでした。
ついでに生き物のお世話まで母の仕事になってしまう、とも。
最後の二行、今の私の状態そのものです。
カメのお世話も猫のお世話も私の仕事です。
最初のハムスターとのお別れが本当に辛くてしばらくはペットはもう飼わないと思っていました。
大人になっても、自分の家ではペットを飼うことはないだろう、と思っていました。
ところが、今はカメ3匹に猫まで家にいます。
長男がニコニコ顔でカメを持ってきたとき、私も一緒に喜んでいました。
チャロがきたときは迷うことなくうちで飼うことを決めました。
私はずっとペットを飼いたかったんだと思います。
生き物のお世話をするのが楽しくて仕方ないのです。
生き物と触れ合っている時間こそ、私の至福のときなんだな、と最近改めて思います。
何かの縁で我が家に来てくれたカメ3匹と猫のチャロ、これからもずっと長生きできるように私は頑張っていきたいと思います。
お昼寝こそ至福のときだにゃ~。
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