猫はとても気まぐれな生き物です。
こちらが忙しいときにすり寄ってきて甘えてきたり、こちらが遊ぼうと思って相手をしていてもすぐに飽きてぷいっとどこかへ行ってしまったり。
そういうところが猫の魅力のひとつかもしれません。
人間に媚びないところが猫らしいと思います。
猫の言葉は人間にはわかりません。また、人間の言葉も猫にはわからないでしょう。
ごはん、くらいは喋るようになるかもしれません。
猫は家具や柱で爪をとぎます。家中の柱や壁や床、ありとあらゆる場所が猫の爪とぎになってしまいます。
トイレ以外の場所で粗相をすることもあります。
そのような場面を見つけたら、叱らずに爪とぎの場所を教えたり、トイレに連れていったりするのが正解です。
何度か繰り返すうちに猫もきちんと覚えてくれます。
犬は家にいる人間に優先順位をつけるようです。
猫もそういうことをするのだろうか、と思っていましたが、我が家では最初にチャロに触れた主人が一番、普段のお世話をしている私が二番、子供たちとは兄弟のように接しています。
主人が帰ってくると真っ先に玄関に行きお出迎え、夜寝るときは主人の布団の上。
私の布団で寝ることはまずありません。主人がいないときは長男の布団の上で寝ます。
私が抱っこするよりは主人の抱っこのほうが好きみたいです。
かと言って、四六時中べたべたしているわけでもなく、本当に自分の都合で主人に接しているところが見ていて面白いです。
去年の話ですが、予防接種のためにチャロを動物病院へ連れていきました。
ついでなので、爪を切ってもらおうと思い、看護師さんがチャロを抱っこしたら、見たこともないような形相で大暴れして、その看護師さんは血まみれになってしまいました。
その後も興奮が収まらずなかなかキャリーに入ってくれませんでした。
ところが診察室の中で主人とチャロが二人きりになり、主人が優しく声をかけ、背中を撫でてやると落ち着いてきたようで、スッとキャリーに入りおとなしくなりました。
獣医さんの話では、母猫が飢餓状態で出産すると生まれた子猫はパニックになりやすいとのことでした。
知らない場所に来てただでさえ不安なのに、さらに知らない人に抱っこされたというのがチャロが暴れた理由です。
家ではめったに暴れたりしないので、一緒に来ていた子供たちもチャロの知らない一面を見てとても驚いていました。
私はそこでチャロと主人の関係を改めてすごいな、と思いました。
チャロは主人のことを信頼しきっているから、大暴れしていても主人の声を聞いて背中をなでてもらい、落ち着くことができました。
たとえ言葉が通じなくても動物とは心で繋がることができると私は思います。
猫は私たち人間のことをよく観察しています。
次の行動を読まれていることもあります。
座ろうと思った場所に猫がいて驚いたり、まさかという場所に猫がいて驚いたり、猫は人間を驚かせるのが楽しいのかもしれません。
猫は猫嫌いの人には懐きません。
猫って私たちが思っている以上に人間のことをよくわかっていると思います。
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